手に取る身近な食品にもエシカルな選択肢を。【明治ホールディングス株式会社】
毎朝飲む牛乳や、おやつで口にするチョコレート。誰もが一度は明治グループ(以下、meiji)の食品を購入したことがあるのではないでしょうか。meijiでは、人や社会、地球に配慮した消費行動である「エシカル消費」が浸透していくさまざまな取り組みが行われています。
普段手に取る食品にもエシカルな選択肢を届けたい。
今回は、そんなmeijiのエシカルな取り組みを3つご紹介します。
1粒のチョコレートが子どもたちの未来を救う
カカオ生産の上位を占めるコートジボワールやガーナでは、学校に行けずに長時間労働を強いられている18歳未満の児童労働者が156万人以上いるとされています。
(出典:NORC Report|シカゴ大学、2020年)
教育環境を奪われることは、将来十分な収入を得られる仕事に就く可能性を狭めてしまいます。
この問題に対応するため、meijiは、特に児童労働が社会課題となっているガーナにおいて、児童労働をモニタリングする「児童労働監視改善システム※」を導入しました。現地パートナーと協力し、調査員が各農家に足を運び、啓発活動を行うと共に、児童労働と特定された場合には、改善支援およびフォローアップを継続的に行うことで、児童労働の撤廃に取り組んでいます。さらに、2030年までにすべての調達先において同等のシステムを導入することを目指しています。
※カカオ生産地での児童労働・強制労働撲滅を目指すNPO「International Cocoa Initiative」が開発した児童労働監視改善システム
児童労働監視改善システムのしくみ
加えて、meijiは、2021年にカカオ産地で児童労働撲滅のための活動を推進するNPO団体の「International Cocoa Initiative(ICI)」に日本企業として初めて加盟し、その活動にも貢献しています。
「明治 ザ・チョコレート」や「明治ミルクチョコレート」を手に取ることで、生産者や生活者など、カカオに関わるすべての人の笑顔につながっていきます。
森と生産者に優しいカカオ栽培を目指して
カカオ生産国では、農地転用に伴う森林伐採により、森林面積が減少していることも社会問題となっています。そこでmeijiは、「アグロフォレストリー」別名「森をつくる農業」に取り組んでいます。森の生態系にならい、その地域の特性に沿った多種多様な農林産物を共生させながらカカオを栽培する方法です。
また、生産者にも目を向け、meiji独自のカカオ農家支援活動「メイジ・カカオ・サポート」に2006年から取り組んでいます。契約するすべての農園までのトレーサビリティを確立し、農家支援を実施した地域で生産されたカカオ豆「明治サステナブルカカオ豆」の調達率は、持続可能なカカオ生産をいち早く実現したいという想いの下、当初の目標に対して2年前倒しの2024年度に100%を達成する見通しです。
さらに、「きのこの山」や「たけのこの里」などのパッケージには、森林の木材や再生資源を使用したFSC®認証紙を採用しており、私たち消費者はこれらの製品を選ぶことで、持続可能な森林管理を支援することができます。
牛と環境に配慮した牛乳「明治オーガニック牛乳」
豊富な栄養源と雇用を生み出し、地域活性化に貢献する酪農。しかし、酪農には課題があります。例えば、牛が排出するメタンガスが地球温暖化に与える影響や、糞尿による水質や土壌汚染などの環境問題です。
meijiは、牛と環境に配慮した「明治オーガニック牛乳」を2006年から販売しています。化学肥料を使用しない、環境負荷の低減に配慮した飼料を与え、排泄物は堆肥に還元し循環する仕組みを整えています。
牛を放牧してのびのびと牧草を食べられるようにするなど、牛がストレスなく過ごせるようにすることで、牛にも優しい飼い方に取り組んでいます。
「明治オーガニック牛乳」から、牛と環境に優しい酪農を応援してみませんか。
meijiではこのような取り組みを通じて、人と社会、地球に配慮した商品の開発を推進しています。私たち消費者も、商品を選ぶ際は「安いから」「美味しいから」のほかに、「世界にとって優しいから」というエシカルな基準を設けてみてはいかがでしょうか。
一人の力は微々たるものかもしれません。しかし、一人ひとりが意識することで未来はもっと優しい世界になるはずです。