7月はプラスチックフリー月間! ジェノヴェーゼ博士直伝のマインドマップで脱プラごみを実践しよう

プラスチックフリー生活を実践するための「マインドマップ」

プラスチックの使用を減らしていこうと思ったものの、何から始めたらいいのかわからないという方に紹介したいのが、オーストラリアのジェーン・ジェノヴェーゼ博士が制作したプラスチックフリーのためのマインドマップです。教育プログラムの作成等学生向けの教育活動を実施しているジェノヴェーゼ博士は、情報を整理して視覚的に学ぶことができるマインドマップをさまざまなジャンルで作成し、ウェブサイトで公開しています。

人類が抱える喫緊の課題「プラスチックごみ」

皆さんは「Plastic Free July(プラスチック・フリー・ジュライ)」を知っていますか?

これは、7月はなるべくプラスチックごみを出さずに過ごそう、というオーストラリア発祥のプラスチックフリー運動で、毎年世界中で1億人を超える参加者がいるといわれています。

安価で便利だという理由で増え続けてきたプラスチック製品。環境省によると1950年以降に生産されたプラスチックは83億トンを超え、63億トンがごみとして廃棄され、回収されたプラスチックごみのうちの79%が埋立てあるいは海洋等へ投棄されているそうです。プラスチックごみは自然に分解されることはなく、海洋生物がエサと間違えて食べてしまうことで生態系を破壊する原因となります。さらには、その魚を私たちが食べることで、人体への影響も懸念されています。

ジェーン・ジェノヴェーゼ博士

「プラスチック・デトックス」と題されたジェノヴェーゼ博士のマインドマップでは、私たちの暮らしの中のどのような場面でプラスチックが使われていて、どうしたらプラスチックを減らすことができるのかということを順序立てて説明してくれています。ここでは、そのマインドマップで紹介されている具体的な考え方や行動の一部を紹介します。

——マインドについて
みんなでシェアするという意識をもつ
計画性をもって事前に考える習慣を身につける

——買い物について
量り売りのお店を選んでみましょう
必要なものはメモしてからお店に行きましょう
マイバッグや容器を持参しましょう
プラスチック製のカトラリーやストロー、コーヒーカップ、ビニール袋は断りましょう

——食べ物について
一週間の献立を考えてみましょう
お菓子や調味料を手作りしてみましょう

——飲み物について
プラスチックのストローの使用やペットボトル入りの飲み物はやめましょう
コップはプラスチックではなく再生可能なものを使いましょう

——洋服について
綿、麻、シルク、ウールなどの天然素材を選びましょう
ポリエステルやアクリルなどの合成繊維は避けましょう

ここでご紹介しているのはほんの一例ですが、例えばInstagramで、#plasticfreejuly、#プラスチックフリージュライなどで検索すると、プラスチックフリー運動に参加している世界中の人たちの取り組みを見ることができます。

身の回りに溢れているプラスチック製品たちは手頃で便利なため、ついつい手を出してしまいがちですが、私たちの日々の小さな選択と心がけによって確実に減らしていくことができます。みなさんも自分のマインドマップを作ってみて、できることから少しずつプラスチックフリーな生活を始めてみてはいかがでしょうか。

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