福祉施設で生まれた製品を選択肢に。自主製品の購入からはじめるエシカルな暮らし

障害者福祉施設で作られた自主製品を購入することも、エシカル消費の一つになることをご存じでしょうか?

自主製品とは、障害のある方々が就労を通じて自立した生活を送れるよう、障害者福祉施設で作られた商品です。自主製品の購入は、社会や人への配慮を示すエシカルな暮らしの体現に繋がります。

今回は自主製品の魅力を、東京都福祉局が運営する「KURUMIRU」とパートナー企業の取組とをあわせて紹介します。

自主製品の魅力とは?KURUMIRUの取組

自主製品の魅力は、手間暇かけて丁寧につくられた温かみを感じられることです。障害者の方々が一つ一つ手作業で製品を作り上げているからこそ、手に取ることで作り手の想いを感じられます。

また、彩り豊かで個性的なデザインが多く、選ぶ楽しさも魅力の一つ。パンやクッキーなどの食品から、ポーチやバッグ、アクセサリー、キッチン用品などの雑貨までさまざまな製品があり、きっとお気に入りが見つかるはずです。
自主製品は、特設販売スペースやレストランなどの店舗内のほか、オンラインショップでも購入可能です。私たちが購入することで、障害者の社会参加や生活支援の後押しにもつながります。

そんな自主製品の魅力を発信する取組を行っているのが、東京都福祉局が運営するバラエティショップ「KURUMIRU」です。立ち上げの目的は、就労継続支援B型事務所での生産活動による収益を上げることで、障害者が得られる工賃を向上させること。同ショップでは小物雑貨からインテリア雑貨まで、豊富なハンドメイド作品がおよそ2,000点以上も取り揃えられています。

「KURUMIRU」は東京都庁や百貨店など都内3か所に実店舗を構えつつ、オンラインショップも展開中。お出かけのタイミングに、店舗へ立ち寄ってみるのもおすすめです。

KURUMIRUオンラインショップ

 

働く障害者を応援|パートナー団体・企業の取組

【PIPPOの取組】

パートナー企業の特定非営利活動法人PIPPOでは、障害者が製作した商品に特化したネット通販型ショッピングモール「PIPPO」を運営。商品の購入代金の一部が障害者の賃金になるため、賃金向上に寄与できます。「福祉」を生活の一部に取り入れ、より身近に感じてほしい。そんな思いを掲げ、PIPPOはハンディキャップのある作り手の社会進出を支援しています。

PIPPO ECサイト

 

【ウィンドベルの取組】

同じくパートナー企業の株式会社ウィンドベルが展開する、障害者アート配信サービス「ParaCanvas」では、デジタルキャンパスでアートを鑑賞できます。企業や団体に配信モニターを貸し出すことで、年間120タイトルのアートが自動配信される仕組みです。障害者の方の作品であることを全面に押し出すのではなく、純粋にアートを楽しんでもらいながら、障害者に活躍の場を提供しています。

障害者アート配信サービス「ParaCanvas」

 

普段使いに自主製品を取り入れてみよう

私たちが気軽に実践できるエシカルな買い物方法の一つが、自主製品の購入です。障害者の働く意欲につなげ、社会参加を応援する優しい選択肢といえるでしょう。まずは身近な自主製品を探してみて、普段使いとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

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