エシカルの輪を広げる方法をみんなで考える。TOKYOエシカル パートナーミーティングをレポート

『TOKYOエシカル』は、パートナー企業・団体とともに、カンファレンスやエシカルマルシェ、若者向けの企画など、さまざまな取組や事業を行っています。その一環として、2024年9月6日(金)に、東京ウィメンズプラザにてパートナー企業・団体同士のより密な交流を図り、エシカル消費に関する意見を交換する『TOKYOエシカル パートナーミーティング』が開催されました。

今秋に実施予定の『TOKYOエシカルキャンペーン』にて行う情報発信を社会や消費者により訴求する内容とすることを目的に、40企業・55名のパートナー企業・団体が集いました。

今回は、それぞれの取組や知見を活かしたアイデアが多数挙げられた当日の様子をお伝えします。

冒頭では、東京都からTOKYOエシカルキャンペーンの概要を説明しました。
キャンペーン期間中に予定している施策を紹介し、「『TOKYOエシカルキャンペーン』を通じて気運醸成を図っていくうえで、皆さまの協力は不可欠。ぜひお力添えいただきたい」と、改めてパートナー企業・団体へ協力を呼びかけました。

TOKYOエシカルアドバイザー・エシカルディレクター 坂口真生さん

続けて、TOKYOエシカルのアドバイザーを務める、エシカルディレクター 坂口真生さんからは、「自分もマーケティングを専門とし、PR・プロモーションに関わっていく中で、物事の本質的な部分が伝えたい人に伝わっているかというのはいつも自分に問いかけている。今回もさまざまな業種・業界の方が参加しているが、皆さんがそれぞれ信じるものはなんだろうというところを、いろいろな角度から議論してもらいたい」とコメントが送られました。

 

『#(ハッシュタグ)』からどうやってエシカルを広める?

グループディスカッションの様子

坂口さんのコメントを受けて、今回は「TOKYOエシカルキャンペーン」の情報発信に関する2つのテーマについて、12のグループに分かれて検討が行われました。

まずはキャンペーン期間中に投稿する際の『キャンペーンSNS「#(ハッシュタグ)」案の検討』をテーマにした1つ目のグループディスカッションがスタートしました。

各テーブルへ配布された制作中のキャンペーンポスタービジュアルも参考にしながら、どういったハッシュタグが更なるユーザーへの訴求に繋がるかを検討します。それぞれのパートナー企業・団体の知見を活かしながら会話を重ね、ワークシートが埋まっていきます。実際にInstagramを見ながら考えを深めるグループや、良い案が思いついたのか拍手が起こるグループも。

 

どんなコンテンツがいま求められているのか?

2つ目のテーマは『キャンペーン発信コンテンツ案の検討』です。
これまでのTOKYOエシカルの掲載記事を紹介し、1つ目のテーマ『#(ハッシュタグ)』で挙げられたアイデアもヒントにしながら、TOKYOエシカルキャンペーン中に発信するコンテンツ案を考えていきます。

会場では開始直後から多くの意見が飛び交い、坂口さんが各グループを回ってより活発な議論を交わす場面も見られました。

 

各グループのユニークなアイデアを発表

発表の様子

休憩を挟み、各グループの代表者からアイデアを発表しました。『#(ハッシュタグ)』は、キャッチーさやシンプルさを前面に出したものから、TOKYOエシカルキャンペーンの告知に特化したもの、『エシカル消費』という言葉を紐解く手助けをするためのもの、TOKYOエシカルのスローガン『ちょっと考えて、ぐっといい未来』に関連付けたものなど、グループごとにさまざまなテーマに沿った案が挙がりました。

『キャンペーン発信コンテンツ案』も同様に、小学生から大学生まで幅広い年齢層の学生・学校との共創企画や、パートナー企業・団体の対談記事や取組を深掘りするインタビュー記事、占いやクイズなどのバラエティ性のある企画など、グループごとに多彩なアイデアが飛び出しました。

ターゲット層の設定も、グループごとに違いが現れました。
次世代を担う若者・α(アルファ)世代向けのコンテンツを考えたグループや、東京都の人口分布を参考に50代・シニア層への訴求を意識したグループ、変わりゆくライフステージに目を向けたグループなど、全年齢に向けたアイデアが生まれました。
※2010年以降に生まれた世代を指す名称

マーケティングにおいて重要な要素となるターゲット層を定めて議論を交わしたグループが多い傾向にありましたが、あるグループの「全世代で取り組むことで、よりTOKYOエシカルは成功に近づくのでは」という発言には多くの参加者が頷いており、エシカル消費をすべての世代に推進していく必要性が感じられました。

総評では、坂口さんから「アイデアの発表だけに留まらず、エシカル消費を広めることに対するそれぞれの想いが伝わってきた」というコメントもあり、パートナー企業・団体の熱意が伝わる発表となりました。

今回検討したアイデアは、『TOKYOエシカルキャンペーン』期間中のWEBサイトやSNSでの情報発信に活用される予定です。

 

パートナー同士の連携でエシカル消費を広めていく

ミーティングの最後には全体でのネットワーキングの時間も設けられました

業種や業界の垣根を越えて、さまざまなアイデアが生まれたTOKYOエシカル パートナーミーティング。参加者からは「他の企業・団体のエシカルに対する考え方が参考になった」、「普段関われない企業・団体とグループワークができて有意義な時間だった」といった感想が寄せられました。

今回のグループワークのテーマとなった『情報発信』というフィールドに留まらず、今後のTOKYOエシカルの活動に向けた多くのヒントが生まれたイベントとなりました。

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