食材選びにもエシカルな視点を。環境ラベルを知ろう
夏が過ぎ、次にやってくるのは待ちに待った食欲の秋。旬の食材を存分に楽しむなら、価格や品質だけでなく、環境への配慮があるかどうかも見極めたいところ。
そこで着目したいのが、食にまつわる環境ラベルです。環境ラベルとは、環境負荷の低減を図っている商品やサービスについているマークのこと。マークのついた食材を選ぶことは、エシカル消費につながります。
食材選びにエシカルな視点を持つために、環境ラベルを知ることから始めましょう。
資源と生態系への配慮を徹底した漁業【MEL認証】
MEL(メル)認証は国際的に認められている日本生まれの水産エコラベルです。
水産資源や生態系などの持続可能性や環境に配慮して行われている漁業や養殖業を認証する仕組みです。
認証された水産物とそれらを使用した製品に水産エコラベルのロゴマークを表示して消費者が選択的に購買できる仕組みでもあります。
私たち消費者にできることは、マークがついた魚介類を購入し、海の資源や環境を守りながら持続可能な魚食文化を未来につないでいくこと。スーパーの水産物コーナーでマークを見かけたら、ぜひ手にとってみてください。
人と環境に優しい持続可能な農業の証【レインフォレスト・アライアンス認証】
レインフォレスト・アライアンス認証マークは、より持続可能な基準要件をクリアした認証農園で生産・収穫されたことを表しています。森林を保護する地球環境への配慮と、労働者の人権を尊重する人に優しい農業を目指しています。
日本では主に、コーヒーや茶類、バナナ、チョコレート(カカオ)、ルイボスやハーブティーなどに、レインフォレスト・アライアンス認証マークがつけられています。普段何気なく購入している嗜好品も、環境や人を想うマークを意識して選ぶだけでちょっぴり優しい気持ちになれるはずです。
持続可能なパーム油で熱帯雨林の保護を目指す【RSPO認証】
RSPO認証は、持続可能な栽培方法で生産されたパーム油が商品に使用されていることを認証する制度です。食品ではポテトチップスやマーガリン、カップ麺などにRSPO認証マークがつけられています。
パーム油は植物油脂のなかで最も生産量が多い油。生産過程における熱帯雨林の伐採や生物多様性への影響、劣悪な労働環境などが問題視されていますが、認証マークのついた商品を選ぶことで、それらの問題の解決に繋がり、環境や人、動物に優しい持続可能なパーム油の栽培に貢献できるでしょう。
環境ラベルを知って地球の未来を守ろう
今回は3つの環境ラベルを紹介しましたが、他にもたくさんの環境ラベルがさまざまな商品に表示されています。環境ラベルについて知った今日からさっそく、地球の未来のために行動してみませんか。