「規格外野菜」で食卓を豊かに|節約とエシカルが叶う簡単レシピ2選
収穫された野菜の大きさや形、色などが出荷基準を満たさないために、通常では市場に出回ることが少ない「規格外野菜」をご存じでしょうか。
味や栄養価は一般的な野菜と大きな違いがない一方、見た目などが理由で販売されないこともあり、その活用方法が課題となっています。
近年、フードロス削減の観点から、こうした規格外野菜を積極的に活用する動きが広がっています。形がそろっていない野菜でも、それを「自然の恵み」としていただくことは、環境と生産者にもやさしい「エシカルな行動」の一つです。
そこで今回は、規格外野菜の身近な取り入れ方や、節約とエシカルな行動が叶う、ご家庭でも作れる簡単レシピをご紹介します。
規格外野菜とは|種類と特徴
自然の中で育てられる野菜は、一つとして同じ形はなく、その個性こそが特徴ではないでしょうか。例えば、少し曲がったきゅうり、サイズがそろっていないじゃがいも、表面に小さな傷のあるトマトなどがその一例です。
前述の通り、市場で定められた基準に合わない野菜は「規格外野菜」として扱われ、市場に出回りにくくなっています。
日々の買い物でこうした野菜を積極的に選び、無駄にせず食卓に取り入れることで、自然の恵みを大切にする「エシカルな暮らし」を実践できるでしょう。
規格外野菜の取り入れ方
消費者庁の調査によると、約8割の方が「規格外の農水産物を購入したことがある」と回答しています。主な理由は「価格が安い」「規格品と味が変わらない」「資源の無駄を減らせる」などです。
一方で、「買えるところがない」などの理由から、購入に至らない方も存在しています。そのため、日常的に規格外野菜を取り入れることに、ハードルを感じている方も少なくないといえるでしょう。
(出典:[参考・2月(確報)]規格外等の農水産物、欠品及び過剰包装に関する意識調査結果|消費者庁)
しかし近年では、農家直送のマルシェやオンラインの販売サービス増加に伴い、規格外野菜を入手しやすくなっています。直売所や道の駅、一部のスーパーでもお手頃な価格で並んでいるのを見かける機会は増えているでしょう。
野菜の見た目にとらわれず、必要な分だけ選んで、作りすぎや食べ残しをできるだけ減らすことが、環境にも生産者にもやさしいエシカルアクションといえそうですね。
規格外野菜をもっとおいしく|お手軽レシピ2選
見た目が多少良くなくても、小さくカットしたり他の食材と一緒に調理をすれば、通常規格の野菜と何ら変わりなく、彩り豊かな一品へと生まれ変わります。
ここでは、規格外野菜をたっぷり使った、簡単レシピを2つご紹介します。
レシピ1.【使いきり】洋風使いきり鍋
冷蔵庫に残った調味料、つい捨ててしまいがちな野菜の外葉や芯を使ったやさしい味わいの洋風鍋のレシピです。食材を無駄なく活かしながら、心も体も温まる一品です。
<材料>2人分
キャベツ(外葉・芯) 150g
ブロッコリー(葉・茎を含む) 120g
玉ねぎ 100g
ベーコン・ウインナー(合わせて)120g
トマトケチャップ 大さじ2
ソース(ウスターまたは中濃) 大さじ1
コンソメ(固形) 1個
水 1ℓ
牛乳 100ml
タバスコ 少々
<作り方>
(1)キャベツの外葉はよく洗い、長さ5cm・幅1cmほどに切る。芯は繊維に直角に薄切りにする。
(2)ブロッコリーは小房に分け、葉の部分は5cmに切る。茎は外の固い皮をむいてみじん切りにする。茎は繊維に沿って薄切りにする。
(3)玉ねぎは1cm幅に、ベーコン・ウインナーは1.5cmほどに切る。
(4)鍋にトマトケチャップ、ソース、コンソメ、水を入れる。
(5)キャベツの芯やブロッコリーの茎、玉ねぎ、ベーコンを加え、ふたをして火にかける。
(6)沸騰したら残りの野菜、牛乳を入れ、再沸騰させる。
(7)お好みでタバスコを加え、味を調えて完成!
レシピ2.まかせて万能ミートソース~和風テイスト~
パンやご飯、麺にぴったりの万能ミートソースです。生姜がアクセントで、規格外野菜を余すところなく使った、おいしく食べきれる一品です。
<材料>2人分
鶏ひき肉 100g
玉ねぎ 1/4個
余り野菜(白菜・大根・ニラ・小松菜など)100g
サラダ油 大さじ1/2
生姜(すりおろし) 大さじ1/2
●味噌 小さじ2
●しょうゆ 小さじ2
●みりん 大さじ1/2
●和風顆粒だし 小さじ1/2
●砂糖 小さじ1/2
●水 60〜70ml
<作り方>
(1)余り野菜と玉ねぎを粗みじん切りにする。
(2)フライパンにサラダ油を熱し、粗みじん切りにした玉ねぎを炒める。
(3)鶏ひき肉を加え、火が通るまで炒める。
(4)すりおろした生姜を加えて軽く炒めた後、粗みじん切りにした余り野菜を入れ、軽く炒める。
(5)●印の材料を加えて5〜7分ほど煮る。とろみがついたら完成!
身近なエシカルは「日々の食卓」から
国内では、大きさや形が基準を満たしていない理由で廃棄されてしまう規格外の農水産物が少なくありません。しかし、実際には味や品質に問題がないものも多く、こうした食材を活用することは、フードロス削減にもつながるエシカルな取組です。
日常の買い物の中で少し意識を変えるだけでも、持続可能な社会づくりに貢献できます。みなさんも、身近なエシカル消費を「日々の食材選び」から始めてみませんか。
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