
パートナーの想いが生む、エシカルな未来への道筋。「TOKYOエシカル パートナーミーティング」をレポート
TOKYOエシカルでは、パートナー企業・団体と連携して、エシカル消費の普及啓発を目的としたキャンペーンやマルシェなどの取組を行っています。
2025年9月2日(火)に、同年秋に実施予定の「TOKYOエシカルキャンペーン」と「TOKYOエシカルマルシェ」をより効果的な取組とすることを目的に、「TOKYOエシカル パートナーミーティング」を開催しました。
当日は27のパートナー企業・団体から33名が参加し、各施策を通じて社会や消費者へよりエシカル消費を訴求できるようなアイデアを検討しました。
今回は、参加者から提案されたユニークなアイデアや、新たな連携の可能性を探った当日の様子をお伝えします。
多様な視点で新たなチャレンジに挑む

はじめに、東京都生活文化局より、2025年10月から11月に実施予定の「TOKYOエシカルキャンペーン」と、11月22日(土)から24日(月祝)に開催予定の「TOKYOエシカルマルシェ」の実施概要やパートナー企業・団体へ向けた協力依頼の説明がありました。
2024年度の成果を踏まえた取組内容が紹介され、各社に向けて継続的な協力が呼びかけられました。

TOKYOエシカルアドバイザー 坂口真生さん
続いて、TOKYOエシカルアドバイザーの坂口真生さんが登壇。
冒頭のあいさつにて、「今日は半分近くの方が初参加で、株式会社・NPO・自治体など多くの業種の方が参加されています。幅広い経験を持った皆さんが集まっていらっしゃるので、多様な意見をぜひ出していただきたいですね。プロ中のプロが集まっているからこそ、具体的なアイデアが出るのを期待しています」と、参加者へ期待を込めたメッセージを寄せました。
パートナー同士の多様な視点が交わるグループディスカッション

白熱したグループディスカッションの様子
参加者は「TOKYOエシカルキャンペーン」と「TOKYOエシカルマルシェ」の2つのテーマに分かれ、それぞれの専門性を活かしたディスカッションを交わしました。
キャンペーングループでは、2024年度のプレゼントキャンペーンでSNSフォロワー数が 増加した成果を踏まえ、さらなる認知拡大や参加促進を行うために具体的な方法を議論。
一方、マルシェグループでは、デフリンピック関連イベントとの同時開催という特性を活かし、イベントでの新たな体験創出や会場内の回遊性向上をテーマにアイデアを検討しました。
各グループは配布されたワークシートで意見を整理し、最終的に一つのアイデアに絞っていきます。

坂口さんがグループを回ってコミュニケーションをしている様子
ディスカッション中は、坂口さんが各グループを回り、参加者との対話を通じて具体的な提案やアドバイスを行う場面も。
どのグループも熱心に議論を交わし、新たなアイデアが出るとグループ内で拍手が起こる場面や、実際にスマートフォンでSNSを確認しながら検討を深める様子が印象的でした。

スマートフォンで調べながらアイデアを出す参加者
パートナーが描く新たなエシカル体験のアイデア

グループディスカッションの終了後、各グループが考案したアイデアの発表が行われました。
キャンペーンの施策アイデアでは、「認知拡大」と「参加促進」が大きなテーマとして挙がりました。
認知拡大の観点では、著名人やスポーツチームとのコラボレーション企画が複数提案されました。
ある参加者からは「スポーツの試合に合わせてTOKYOエシカルのキャンペーンを展開する企画をしてみたい」という具体的な提案も。
一方、参加促進の観点では、「応募者全員にテスター商品をプレゼントする」「プレゼントを選択制にする」など、従来の抽選方式を見直す意見が目立ったことが特徴です。
特にユニークだったアイデアは、エシカル消費の普及を目的としたカード集めの企画。
「エシカル消費に関連したカードを制作し、数枚集めるとプレゼントがもらえる仕組みにする」という提案では、ゲーム要素を取り入れたアプローチが示され、会場でも盛り上がりを見せました。

マルシェの施策アイデアでは、主に「会場内の回遊性向上」という観点から、デフリンピック関連イベントとの同時開催を最大限に活かす方法が発表されました。
ある参加者は、「デフリンピック選手と一緒に回るスタンプラリー形式のツアー企画」や「選手との交流企画」を提案したうえで、来場者が主体的に参加できる仕掛けの重要性を言及。
体験型コンテンツでは、「来場者がイラストを描く」ことで、国際的なイベントを行う中でも、言語の壁を超えてエシカルな取組を広めていけるアイデアも発表されました。
ほかにも、「子どもが体験できるブース」や「スマートフォンでの写真撮影による参加型企画」など、幅広い世代が楽しめるコンテンツも提案されたことも特徴です。
実現可能性と創造性を両立したアイデアから行動へ、新しい連携の始まり

グループディスカッションの終了後、東京都生活文化局と坂口さんから総評がありました。
坂口さんは「皆さんのプレゼンテーションのレベルが非常に高く、特にマーケティング的な視点で考えていることが素晴らしいですね。エシカルを伝えたいという思いが先行しやすいですが、マーケティング力が重要になります。今回、皆さんがそこを意識して考えていたことがうれしく思いました」と、質の高い提案があったことを振り返りました。

最後に、パートナー企業・団体同士の交流会を実施。グループディスカッションで生まれたアイデアをさらに深掘りする議論や、新たな協業の可能性を探る対話が活発に行われる時間となりました。
TOKYOエシカルでは、今回の提案されたアイデアを参考にしながら各施策を進めていく予定です。
参加者からは「具体的なアイデアを楽しく話し合い、意見交換できた」「異業種の方と話すことで知識も深まった」という感想があり、多くのパートナー企業・団体とともに協働事業を展開していく契機となりました。
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エシカル消費に関する専門用語を解説しています。
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