東京のエシカルなモノ・コトが集まった「TOKYOエシカルマルシェ」

2023年7月15日(土)から17日(月・祝)に開催された都市型カルチャーフェス「INSPIRE TOKYO 2023」。TOKYOエシカルは、そのサテライト会場となる渋谷キャストを舞台に「TOKYOエシカルマルシェ」を開催しました。

会場では、TOKYOエシカルのパートナー企業・団体が日替わりで出展し、エシカルな商品やサービスが並ぶ「マルシェブース」を中心に、フードコートやワークショップなど、多彩なコンテンツが登場しました。3日間で30以上の企業・団体が出展したイベントの様子を紹介します。

 

エシカルなモノ、コトの最前線を発信するマルシェブース

フェアトレードや環境に配慮した製品、廃棄物を活用したアップサイクル製品などが並ぶマルシェブース。ジャンルもファッションや雑貨、生活用品、食品など幅広く、実際に手にとり、スタッフとの会話を楽しみながら商品の魅力を知ることができます。エシカルな商品は、それらが作られた背景を知ることで、普段の私たちの消費行動のなかにある問題点に気付くきっかけにもなります。

サボテン由来のヴィーガンレザーを使ったウォレットやポーチ、ミニトートバッグなど、オリジナルのレザーアイテムを販売している株式会社CACTUS TOKYO。サボテンレザーは環境に優しいだけでなく、撥水性があって傷もつきにくいため、綺麗な状態のまま長く使い続けることができます。
https://cactus-tokyo.com/

コーヒーを抽出した後に残るコーヒーかすを焙煎の燃料とし再利用した循環型のコーヒーや、高齢者の方でも飲み込みやすいとろみをつけたコーヒーなどを販売する石光商事株式会社。今回のマルシェでは、身体にハンディキャップを抱えたスタッフを雇用する農園が手掛けたコーヒーの販売も行っていました。
https://www.ishimitsu.co.jp/

100%リサイクル素材のTシャツや、エアバッグやシートベルトなどの車の廃材を再利用してできたバッグなどを販売していたのは、株式会社三栄コーポレーションの『Our Earth Project Shop』。自社ブランドの腕時計「YOT WATCH」は、子供たちが使っていたプラスチックのおもちゃをリサイクルして製造しているのだそうです
https://www.sanyeicorp.com/

エシカルで美味しいキッチンカー

会場では、2のキッチンカーが出し、お客さんの舌を楽しませつつ、フードロス問題や地産地消などについて考えるきっかけを与えてくれました。

「食べることが、社会貢献に。」をコンセプトに、普段はオフィス街などで販売を行なっているキッチンカー「eat for」。規格外の野菜などを積極的に仕入れることで農家を支援しているほか、フェアトレード商品のメニュー化も行っています。看板メニューであるヴィーガンのスパイスカレーは18種類以上のスパイスやハーブ、香味野菜のうまみがギュッと濃縮されていて食べ応えがあり、開催期間中も大人気でした。
https://eatfor-kitchencar.studio.site/

2つめのキッチンカーはふたこビール。二子玉川の街で生まれたローカルのクラフトビール「ふたこビール」と一緒に販売されていたのはアップサイクルな製法で作られたベーグルです。ビールを製造する過程で排出される麦カスを活用したベーグルは、練り込まれた麦カスが香ばしく深みのある味わいです。
https://futakobeer.com/

エシカルな取組や知恵を学べるワークショップ

会場の一角に設置されたワークショップブースでは、アップサイクルや環境に配慮した制作体験ができるワークショップや社会課題の解決について考えるゲームなど、子から大人まで一緒に楽しめるプログラムが開催されました。

コモンズ投信株式会社の「Meからweへのおかねの教室」と題したワークショップでは、お金の使い方を「つかう」「ためる」「ふやす」「きふする」の4つに分け、寄付先を考える体験をしながら、自分一人ではなくみんなのため、社会のためにお金を使うという選択肢を持つことの重要性を学びました。
https://www.commons30.jp/

一般社団法人広域連携事業推進によるC O2フリーストローを使ったクラフト体験ができるワークショップ。長野で自家栽培されたライ麦でできた環境に優しいストローを使って、ヒンメリと呼ばれるフィンランドの代表的な装飾を作りました。
https://fuzoroi.rpa.or.jp/

クリーニング会社の株式会社白洋舍は、「サステナブルファッションのための洗濯講座」と題して、黄ばみや染みを上手に抜く方法や、部屋干し臭対策など、衣服を長く着続けるためのコツをレクチャーしました。また、クリーニング品のハンガーの回収、再利用サービスについてもアピールし、リサイクルの習慣化を呼びかけました。
http://www.hakuyosha.co.jp/

エシカルな人々の出会いの場

3日間にわたって晴天に恵まれたTOKYOエシカルマルシェ。くのお客さまにお越しいただき、盛況のうちに終えることができました。

来場者からは「エシカルな商品やサービスは、存在を知ることで初めて生活に取り入れることができるので、こうした見本市のような出会いのイベントがあるのは嬉しい」「初めて知る取り組みが多くあって、とても勉強になった」「出展者さんたちのエシカルに対する熱意が伝わってきた」といった声をいただきました。

エシカルな活動に熱心に取り組む人々と、エシカルなライフスタイルに関心を持つ人々の出会いの場となったTOKYOエシカルマルシェ。TOKYOエシカルでは、今後もエシカル消費を体験・体感できる機会提供していきます。

TOKYOエシカルマルシェに出展したすべての企業・団体の様子はTOKYOエシカル公式Instagram内、「INSPIRE TOKYO」のハイライトからご覧いただけます。

 

TOKYOエシカル公式Instagram
https://www.instagram.com/tokyo_ethical/ 

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